こんにちは、ルナ動物病院の院長、鈴木一隆です。
浜松には数多くの動物病院があるにもかかわらず、ルナ動物病院にご来院いただき、とても感謝しております。
わたしは動物病院の獣医師として、専門的な意見を、一方的に伝えているだけで、「こんなんで患者さんは納得していてくれるのかなあ。」と日々不安ばかりです。
そして、あなたの愛する動物と、あなたの間に立ち、健康で少しでも快適な生活をおくるにはどうしたらよいか。病気治療の他になにかできることはないか。と、考えていますが、なかなかよいアイデアも浮かびません。
こんなことがありました。
中学の同級生のワンちゃん(太郎ちゃん)を癌で亡くしてしまったのです。同級生とは中学校卒業以来久しぶりの対面。太郎ちゃんは、病院に来た時には癌がからだじゅうに転移し、手の施しようもなかったのです。
しかし、それはこちらのいいわけであって、同級生にとってみれば、「できるものならなんとか元の姿に、できないなら、なんとか楽にしてやれないものか。」と、たよりにし、病院に来ているのです。
日々衰弱する姿を目にし、治すことができない無力感。自分がなさけない。それが仕事だと、そんなことは、わかっているけど慰めの言葉しか最後にはありませんでした。
(写真:中村太郎君のご冥福をお祈り申し上げます。享年16歳)
こんなことばかりだと気がめいってしょうがないのですが、そのなかで、明日もがんばろうーと思えるのは、元気になった動物たちがいて、元気にすることができる動物たちが、少なからずいるからなのです。
そして、治ったときの、動物たちの、あなたの笑顔があるからなのです。
この「ばおばぶの木」があなたと、動物、わたし、動物病院との距離を縮め、少しでも身近に感じられ、言葉を話すことができない動物たちの、予防医学につながるようにしたいのです。
そして、 少しでも病気の早い段階で病院に相談できるよう(早期発見・早期治療)、その掛け橋になることを願っております。