現在東海地方では地震の危険性が示唆され、我々は、いつ大震災の持つ恐怖を体験するとも限りません。飼い主さんを識別できるマイクロチップをインプラントすれば、そんな非常時でも迷子になった動物の個体識別が可能になります。


  マイクロチップってなんだろう。
 動物の個体識別を目的とした電子標識器具で、専用注射器で注射して、皮下に埋め込めます。
 痛みは、通常の注射と同じくらいのようです。
 マイクロチップには15桁の、世界中で唯一の番号がメモリーされ、専用の読取器(リーダー)で、その番号を読取り、個体識別を行います。
 現在まで8年間で400万頭以上にインプラントされ、動物への副作用は報告されていない安全なものです。
 
    費用:登録料含め
       4200円


マイクロチップが導入されている国々
 
日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ノルウェー、 スウェーデン、フィンランド、ポーランド、 ベルギー、オランダ、デンマーク、その他全29ヶ国


@先生からマイクロチップの説明。
 『あぅあぅ〜ちょっぴり不安だよご主人様〜』

Aこれがマイクロチップの読み取り機と、マイクロチップを埋め込むための注射器です。


Bマイクロチップを注射中〜。
 『ちょっと痛いけどがまんするわん』

C注射をしたらこれでマイクロチップを読み取れるよ。これで迷子になっても安心です。


最近各国で、コンパニオンアニマルに埋め込んだマイクロチップに発がん性があるという風評やメディアによるレポートがでています。
それに反応し
WSAVA(World Small Animal Veterinary Association:世界小動物獣医協会)マイクロチップ委員会は、この証拠となるケースを調査し『マイクロチップを埋め込まれたきわめて多数の動物に比べ、腫瘍を引き起こしたケースがごく少ないことから、マイクロチップが腫瘍を引き起こすという影響は、たとえあったとしてもきわめて小さい』との結論に達した。マイクロチップを埋め込む利点は、こうしたリスクをはるかに上回るものである・・・・・以下省略。
という正式見解をWeb上に発表した。
当院ではこうした経過を踏まえ、患者様に選択することをお願いいたします。私個人としては、生物学的におきうる腫瘍発生率程度であれば、マイクロチップの有効性は損なわれるとは思いません。しかし、少しでも不安感を感じる方は埋め込みをしないほうが懸命だと考えられます。ご再考下さい。
すでにマイクロチップを埋め込まれた方は、こうした経緯を考えマイクロチップの除去を希望するなら、対応いたします。ご相談下さい。