みなさん、こんにちは。しつけ教室をさせて頂いている古田です。
先日、しつけ教室を休ませて頂いて、DINGO主宰のアメリカ研修に参加して来ました。場所はアメリカのワシントン州スクイムにある※テリ−ライアン先生のトレ−ニングセンタ−で、参加者は14名でした。行くまで、スクイムは日本より寒いと聞いた為、準備していい物が分からずス−ツケ−スの中身を入れたり出したり、自己紹介の英語の下書きに悩んだりしました。キャンプのスケジュ−ルは、シェルタ−の見学、女子刑務所の訪問、テリ−先生のトレ−ニングジムでのハンドリングなどで、すべてがワクワクするものばかりでした。
初日は、テリ−先生のトレ−ニングクラスの見学。午後はテリ−先生のクラスに来ている方の犬と「ラリ−・オ−」と言う競技をしました。私がハンドリングしたのは、「ヨシ」という名前の犬で、柴犬だったのでとても嬉しく懐かしい思いがしました。その日の夜は、テリ−先生の家でのウエルカムパ−ティ−がありました。
3日目はシェルタ−へ行き、レスキュ−された犬とクリッカ−トレ−ニングをして1時間位滞在しました。居る間にもシェルタ−に犬を連れてきている人がいて、不安そうな犬の顔には切ない気持ちになり、国が違っても犬の表情は一緒なんだな−と感じました。
今ワシントン州では、ケンネルコフという犬の病気が流行していたので、シェルタ−の中の犬は少なかったです。
4日目は、女子刑務所の介助犬のトレーニングを見ました。刑務所なので入り口でのセキュリティチェックは厳しく、何も中に持って行かない様言われました。まるで、映画の1シ−ンの様でした。いくつかのゲ−トをくぐり、緊張しながら中に入りました。受刑者が、いつでてくるのかな?と思っていましたが、トレ−ナ−と紹介された人たちが受刑者だったのだと後から知り、びっくりしました。なぜなら、彼女達の表情が明るく、トレ−ニング中にサンドウィッチを食べていたり、お水を取りに席を外したり、犬の排泄に外へ出たりと、自由に行動していたからです。犬と受刑者は24時間一緒にいるそうです。犬の表情が明るくとてもいい顔をしていたのが印象的でした。怖いという思いは無く、とても楽しい時間を過ごせました。
今回のアメリカ研修は、とても良い経験になりました。みなさんに色々な興味深い話を伝えられるように、これからも頑張ります。
※テリー・ライアン先生
米国ワシントン州シアトル・スクイム在住
1968年から、動機付けによるトレーニング法を用い、1990年より現在まで、日本動物福祉協会で講師。1981年から1994年までは、ワシントン州立大学、獣医学部で講義。世界各国でのワークショップと同時にセミナーキャンプも開催。全米愛犬しつけインストラクター協会の元会長で現在は理事。ペット・ドッグトレーナーズ協会の創立会員です。