アメリカ研修記


 みなさん、こんにちは。しつけ教室をさせて頂いている古田です。
 先日、しつけ教室を休ませて頂いて、DINGO主宰のアメリカ研修に参加して来ました。場所はアメリカのワシントン州スクイムにある※テリ−ライアン先生のトレ−ニングセンタ−で、参加者は14名でした。行くまで、スクイムは日本より寒いと聞いた為、準備していい物が分からずス−ツケ−スの中身を入れたり出したり、自己紹介の英語の下書きに悩んだりしました。キャンプのスケジュ−ルは、シェルタ−の見学、女子刑務所の訪問、テリ−先生のトレ−ニングジムでのハンドリングなどで、すべてがワクワクするものばかりでした。
 初日は、テリ−先生のトレ−ニングクラスの見学。午後はテリ−先生のクラスに来ている方の犬と「ラリ−・オ−」と言う競技をしました。私がハンドリングしたのは、「ヨシ」という名前の犬で、柴犬だったのでとても嬉しく懐かしい思いがしました。その日の夜は、テリ−先生の家でのウエルカムパ−ティ−がありました。


2日目は、10月30日で一日早いハロウィンパ−ティ−が行われ、私はテリ−先生と同じチ−ムでゲ−ムをしたり、かぼちゃのくり抜きなどをして遊びました。

写真がテリ−先生で、バケツの中のリンゴを手を使わずに口でつかむゲ−ムをしている処です。テリ−先生が洋服をびしょ濡れにしながら頑張っている様子を写しました。


 3日目はシェルタ−へ行き、レスキュ−された犬とクリッカ−トレ−ニングをして1時間位滞在しました。居る間にもシェルタ−に犬を連れてきている人がいて、不安そうな犬の顔には切ない気持ちになり、国が違っても犬の表情は一緒なんだな−と感じました。
 今ワシントン州では、ケンネルコフという犬の病気が流行していたので、シェルタ−の中の犬は少なかったです。


 4日目は、女子刑務所の介助犬のトレーニングを見ました。刑務所なので入り口でのセキュリティチェックは厳しく、何も中に持って行かない様言われました。まるで、映画の1シ−ンの様でした。いくつかのゲ−トをくぐり、緊張しながら中に入りました。受刑者が、いつでてくるのかな?と思っていましたが、トレ−ナ−と紹介された人たちが受刑者だったのだと後から知り、びっくりしました。なぜなら、彼女達の表情が明るく、トレ−ニング中にサンドウィッチを食べていたり、お水を取りに席を外したり、犬の排泄に外へ出たりと、自由に行動していたからです。犬と受刑者は24時間一緒にいるそうです。犬の表情が明るくとてもいい顔をしていたのが印象的でした。怖いという思いは無く、とても楽しい時間を過ごせました。
 今回のアメリカ研修は、とても良い経験になりました。みなさんに色々な興味深い話を伝えられるように、これからも頑張ります。    


※テリー・ライアン先生 
米国ワシントン州シアトル・スクイム在住
1968年から、動機付けによるトレーニング法を用い、1990年より現在まで、日本動物福祉協会で講師。1981年から1994年までは、ワシントン州立大学、獣医学部で講義。世界各国でのワークショップと同時にセミナーキャンプも開催。全米愛犬しつけインストラクター協会の元会長で現在は理事。ペット・ドッグトレーナーズ協会の創立会員です。