A:病気の種類によって違いますが、できることはいっぱいあります。
@下痢のとき:
まずは絶食です。単純な下痢の場合は、これだけでよくなることが多いものです。丸1日は絶食してください。子犬・子猫や小動物は絶食によって衰弱してしまう場合がありますので、食事を抜くのは1回だけにしましょう。
その後、徐々に食事量を増加させ、4〜5日でいつもの食事量にします。その場合補助的に人間の整腸剤である、ビオフェルミンやエビオス錠を与えると、治りが早くなります。(この種の整腸剤ならば、人間の大人が飲む投薬量で与えてください。1日5〜10錠くらい必要です。その他の薬を与える場合は獣医師にご相談下さい。)
A吐いているとき:
絶食は下痢をしているときよりも厳密にしましょう。食事の与え方は下痢をしているときのようにしますが、水を飲んでも吐いてしまうようならば、水も与えることができません。
ただし、食事は吐かないのに胃液だけを吐く場合は『おなかが減りすぎて吐いている』可能性があります。食事を与え様子を見てみましょう。それでも食べたものを吐く場合は絶食です。
一般的に下痢・嘔吐で元気がなくなり、ぐったりしているようだったら、病院にお連れいただいたほうがよいでしょう。
B食欲がないけど、元気はあるとき:
元気ならば、様子を見てもいいでしょう。一番の好物を与えてみてください。食べる様子があり、徐々に食欲が回復するなら大丈夫です。
何も食べず、元気もないならば病院におつれください。
C元気がないけど、食欲はあるとき:
骨格的な痛みがありそうならば、場所を特定してみてください。神経質な動物の場合、痛がらない場所から触り、じっくり・ゆっくり痛がる場所を探ってみるのがコツです。
4〜5日運動制限をし、安静を保つようにしてください。それでも元気がないなら病院にお連れ下さい。
D熱射病のとき:
すぐに体を冷やし(全身に水をかけ、扇風機の風を送るのが一番です。)冷えたところで、病院にお連れ下さい。
Eけいれんをおこしたとき:
何分くらいのけいれんなのか、時間を必ず確認してください。けいれんの最中あばれて自分を傷つけるようならば、頭などぶつけないように軽く抑えてあげてください。5分以上続く場合や、連続的に起こるならば、アイスノンなどで首筋を冷やしてすぐに病院にお連れ下さい。
けいれんが5分以内におさまり、けいれん後ふらふらしていても徐々に回復するならば、カレンダーなどにそのときの様子、けいれんの開始時間、持続時間、天候、食事内容、食事時間、環境の変化など思いついたことを何でも記録し、病院に連絡をしてください。
Fゼーゼー・ハーハーしているとき:
風通しのよい場所で、安静にして呼吸が落ち着くか看てください。呼吸がいつまでも速く、苦しそうならばすぐに病院にお連れ下さい。
以上の場合のほかにも、してあげられることはあります。『オヤッ!!』と思ったら病院にご連絡ください。
慢性疾患では症状が出たときは、すでに病気が進行している場合があります。持続的な食欲低下・体重減少がある時は要注意です!! すぐに病院にお連れ下さい。