このような歯の歯折が外歯婁の原因です。
折れてすぐならば、歯髄処置(歯の形を残し、ヒトの歯医者さんが行うように歯髄を処理してかぶせ物をつける方法)で処理できるのですが、当院では行うことができないので抜歯しております。
私の知る限り、浜松で歯髄処置ができるのは1病院だけです。ご希望があれば紹介しております。
別の症例ですが、問題の犬歯を抜歯すると、このような大きな穴が開き、鼻腔内に通じてしまいます。粘膜を伸ばしこの穴を縫わなくてはいけません。このようにしないためには、歯磨きの習慣をつけることが一番大事です。
ネコちゃんの口内炎は、このように口の奥も炎症によりただれてしまいます。
多くの場合、猫白血病や猫免疫不全ウィルス(猫エイズ)の感染が原因です。
従来は月1回のステロイド注射等によりコントロールしていましたが、現在は非常に効果がある抗生剤があります。ご相談下さい。
歯石が原因の口内炎は、歯石除去が効果的です。
しかし、猫白血病や猫エイズに感染していると、すぐに再発してしまうため、積極的な抜歯が必要なときもあります。
また、全身麻酔のリスクの高いネコちゃんは、前述の抗生剤投薬で痛みがとれ、ごはんを食べることができています。
避妊手術時に偶然見つかった、舌の根元近くの潰瘍状の盛り上がった病変です。
切除し病理検査したところ、『好酸球性肉芽腫症候群』の結果が出ました。この病気はネコちゃんに多く無痛性潰瘍とも呼ばれるのですが、実際このネコちゃんは痛みがありませんでした。