腫瘍・癌・おでき

小さなしこりやできものも、『要注意!!』です


頭部にできた腫瘍

口の中や耳の中もチェックしましょう


体表にできた腫瘍

たとえ小さなおできでも要注意です!!


乳腺腫瘍

オッパイのしこりで気づきます。スタートはゴマ粒程度の大きさです。


胸腔内にできた腫瘍

咳や呼吸の異常がみられます


腹腔内にできた腫瘍

できた場所により、症状は様々です


当院の診断・治療のすすめかた

からだに腫瘍が発見された場合の診療手順を説明します。

@ 飼主様から詳しくお話を伺います。
 (発見時期、その時の大きさ、数、大きくなっているかどうか、増大の速さなどなど・・・。)

A 頭からつま先まで、その他におできがないか確認し、触診・視診など総合的に全身を診察します。

B おできの大きさ、感触、リンパ節の大きさを診断します。

C 細胞診を行います。
(細い針をおできに刺して細胞を採取し、取れた細胞を顕微鏡で観察します。)

D この時点で悪性腫瘍の可能性があれば、外科切除をお勧めいたします。

E 細胞診で診断できない場合は、
 1.多めに細胞を採取し、病理検査を行い確定診断する。
 2.切除手術を行い、切除した組織を病理検査する。
 3.経過観察する。
(※病理検査は、検査センターに外注致しますので、結果が出るまで5日間かかります。)
 飼主様と充分話し合い、治療方針を決定します。

悪性腫瘍であったならば、
@ 第一選択は外科切除した後、抗がん剤投薬。
A リンパ腫などでは、抗がん剤投薬のみ。
B 外科切除のみ。
C 緩和療法のみ。
D 何もしない。
E 大学病院など他院をご紹介。

良性腫瘍ならば
@ 何もしない。
A 外科切除。
B 悪性でなくて、よかったですねぇ。

以上のように、腫瘍ができたことでの診察、診断、治療には様々な選択肢があり、悪性であれば時間、費用、精神疲労がともないます。早期発見・早期治療が一番大切なことでしょう。