@ 飼主様から詳しくお話を伺います。
(発見時期、その時の大きさ、数、大きくなっているかどうか、増大の速さなどなど・・・。)
A 頭からつま先まで、その他におできがないか確認し、触診・視診など総合的に全身を診察します。
B おできの大きさ、感触、リンパ節の大きさを診断します。
C 細胞診を行います。
(細い針をおできに刺して細胞を採取し、取れた細胞を顕微鏡で観察します。)
D この時点で悪性腫瘍の可能性があれば、外科切除をお勧めいたします。
E 細胞診で診断できない場合は、
1.多めに細胞を採取し、病理検査を行い確定診断する。
2.切除手術を行い、切除した組織を病理検査する。
3.経過観察する。
(※病理検査は、検査センターに外注致しますので、結果が出るまで5日間かかります。)
飼主様と充分話し合い、治療方針を決定します。
悪性腫瘍であったならば、
@ 第一選択は外科切除した後、抗がん剤投薬。
A リンパ腫などでは、抗がん剤投薬のみ。
B 外科切除のみ。
C 緩和療法のみ。
D 何もしない。
E 大学病院など他院をご紹介。
良性腫瘍ならば
@ 何もしない。
A 外科切除。
B 悪性でなくて、よかったですねぇ。
以上のように、腫瘍ができたことでの診察、診断、治療には様々な選択肢があり、悪性であれば時間、費用、精神疲労がともないます。早期発見・早期治療が一番大切なことでしょう。